バスで弾丸!いざいざ会津若松!

「雪が積もったお城を見たい」とは常々思っていたことで、それが叶いそうな場所もなんとなく知っていた。

それが今回の目的地、福島県会津若松市鶴ヶ城

 

2月に入り雪の積もった鶴ヶ城の写真を見たときに、「今だ!」と行くことを決めた。しかしこれはタイミングが重要じゃないか? 冬とはいえ暖冬の影響もあるのかしっかり晴れて雪がまったく積もってない日もあるようで、それはそれで美しくはあるんだけどせっかく行くなら雪が積もっていてほしい。雪が降りそうなタイミングを狙おうと前々日まで天気予報とにらめっこをし、夜に雪が降りそうな日の翌日発着のバスを予約した。あとは運! 頼む! 積もって!

宿泊の予定はなく1秒でも長く現地に滞在しため、7:30新宿発、12:17会津若松着のバスにした。早起きできるのかだけが心配、非常に心配。幾度となく寝坊を繰り返して泣いてきた私である。帰りのバスは17:00会津若松発、21:47新宿着。約5時間弱でどこに何時にいくかのシミュレーションはつけたので、もういける。あとは現地でたのしむだけよ。電車やバスの時間が限られている地方に行くほど緻密に計画を立てて行く派。一本逃したらおしまいみたいな感じになる場合がある。

さて当日。起きれました。電車に一本乗り遅れました。でもバスには間に合いました。JR新宿駅新南改札からバスタ新宿は3分あれば着く実績ができました。無事バスに乗れた安堵感から乗車直後に寝落ちており、気がついたら結構時間が経っていた。しかしそこで異変に気がつく。このバス、だいぶ手前(東京側)にいませんか? 実は私が爆睡をかましている間に大規模玉突き事故の影響による大渋滞に巻き込まれていた。さてまぁ困ったことに90分ほど遅れて到着する予定らしい。冒頭でも述べた通り滞在時間が元々短いため、冷や汗をかく。無事に行きたい場所を回り切れるだろうか。

焦ってもしょうがないのでMIU404を延々と見ていると、景色がだんだん変わって行く。バスはこういう景色をゆっくり見れるからすき。

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たぶん猪苗代湖の近く。奥の山々が強そう。

到着したのは13:30頃。若干巻いてる、ナイス。

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会津若松駅、良ない? 武家の風格。

写真だと晴れてるように見えるけど、粉雪が舞ってた。温暖な土地育ちなので雪にいちいちはしゃいでしまうけど、ここからはもうキッチキチのスケジュールなので走る。どっかで想定外の出来事ができればおしまいになります。

なりふり構っていられないので、最初からタクシーに乗る。昼食では絶対にソースカツ丼が食べたい! 目的のお店に着くと、運転手さんが「終わってますねぇ」と言うので「嘘だろ〜!?」と思ったら、店の前の看板に「本日終了」の文字が……。しかしここでおしまいになるわけにはいかないので、そこの近辺に別の店があることも事前に調べていた。行くぞ! お腹すいた!

次に向かったのはめでたいや。めでたいね。開いてるので安心したのも束の間、中に入ると10組くらい待ってた。三連休の中日ですからね、そうか……。他の店に行ってもよかったけど、なんせもう空腹なので待つことにした。席はたくさんあるから回転は速そう。待つこと何分か、呼ばれて席についた瞬間にタッチパネルで注文をし待つ。なんかかなり大きい丼を運んでる店員さんがいるんだけど、あれは一体?(おそらくソースカツ丼の並だった。隣のおじさんがサイズ感におったまげて見て早々「持って帰れるかな……」と弱音を吐いていた)

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中華そばミニソースカツ丼セット(1,300円)

来た! この際ラーメンもソースカツ丼も食べちゃおうってことだったんだけど、これやっぱりミニソースカツ丼のサイズ感じゃなくない? 食べれんのか? 次のバスの時間が迫っていたこととお腹がすいていることにより、普段ではあり得ないスピードで食べ進める。ソースカツ丼は薄めの肉で衣がパリッとしてて食べやすくおいしかったし、ラーメンは「そうそうこういうラーメンが食べたかったのよ」というシンプルなおいしさで満足。そろそろタイムアップという時間になり、カツ一切れを包んでもらい持ち帰りにした。これは翌朝食パンに挟まれてソースカツパンに変身を遂げることになる。

よし、やっと向かうぞ鶴ヶ城。めでたいやからは歩き。知らん土地のなんでもない道を歩くのはたのしい。

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路肩に若干残る雪。お城の方は果たして。

若干入口に迷いながら到着。
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お堀らへんから見えた鶴ヶ城。そろそろ一眼の出番。

雪は積もって……ない!!!!! ないけど!!!!! カッコいい……。薄々察してたので積もってないのは覚悟してたけど、そもそものお城がカッコいいので問題なかった。

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石垣の上にそびえ立ってるのがカッコいい。下の方には雪が残ってる。

戊辰戦争新島八重が戦った場所だと知って驚いた。会津若松が出生地だったのね。

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外飼いされてた赤べこ。首が動く。

お城の周りを一周して見た後ほんとは中にも入りたかったんだけど、時間の都合上泣く泣く次の場所へ……。雪の鶴ヶ城とお城の中の散策は次の機会に持ち越し。

あかべぇバスに乗って、飯盛山下で下車。向かうはさざえ堂。地図上ではまったく気がつかなかったんだけど、実はこのさざえ堂かなりの高所にある。

スロープコンベアという「動く坂道」があり、この横には傾斜の厳しい階段が。この日は営業時間が終了しており、階段を登るしかなかった。悲報。しかし行くしかない。休憩を挟みながらゼーハーゼーハー息を切らしなんとか上まで登りきる。体力がなすぎる。

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さざえ堂。第一印象「呪術廻戦に出てきそう」

会津若松について調べてるときに、ビビッときた建造物。

かつてはその独特な2重螺旋のスロープに沿って西国三十三観音像が安置され、参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができるといわれていました。    また、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造により、たくさんの参拝者がすれ違うこと無く安全にお参りできるという世界にも珍しい建築様式を採用したことで、建築史上その特異な存在が認められ、平成8年に国重要文化財に指定されました。 

拝観時間を過ぎていたので外観だけでも見れたらいいなと思っていたところ、なんか普通に入れてもらえたのでラッキーだった。

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中の様子。

先述の通り行きと帰りが違う道になっていて不思議。通っているときにはなにもわからない。見られているというか見守られているというか、独特の雰囲気がある。ちなみに霊感はまったくない。

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上の方から見えた景色。

一通り見終えて降りようかと思った瞬間に見えた空と街が印象に残っていて、観光名所だけじゃなくてこういうふとした景色が思い出だったりする。

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戊辰戦争の本営だった場所、旧滝沢本陣。

もう一箇所行きたい場所があり向かったところ、閉まっていた。時間の問題かと思ったら、12〜3月は予約が必要らしい。戊辰戦争当時の弾痕や刀傷あるとのことで見てみたかった。ここもまた次の機会に。

早いものでバスの時間が迫ってきたので、会津若松駅まで歩く。30分くらいかな。途中で地元のお菓子屋さんがあったので立ち寄って、チョコのもちもちした甘味を買った。お分かりの通り、全体的にバタバタ急いでいて写真が少ない。

最後バス停の場所で迷ってしまいあわや間に合わない惨事になるところだったけど、ギリギリで乗り込むことができてよかった。ちなみにバスに乗り遅れたパターンも一応考えてはあった。いらんリスクヘッジだけうまくなる。ギリ生き人生は続く。